テキスト文章

下品な記事を書かないと死ぬ、と組織に脅されて仕方なく書いています。

段々と

 段々と言葉が遠ざかっている。物語を物語る用の人格がこういうときはこういう感情なのだと教えてくれて、それを書きうつす。しばらく顔をみないあなたは寂しいし、願うほどに遠ざかる。疲れるほどに笑顔を深めるきみを気づかうしかない自分のちからのたりなさが不甲斐なかったあのころの気持が今はなくなって清々しいのでお礼にきびだんごをあげます。それで桶屋が儲かる。わたしのかく言葉はフィクションと同化していて、それが本音なのかどうか判別がつかない。息をするように嘘をつく。文脈から類推された思ってもみない感情が自動的に語られる。わたしは書くことを諦めて例の「出さない手紙入れ」に、噂によく聞く「出さない手紙」をしまい込むというよくある展開を迎えた。月日を経て何もかも忘れるまでは破り捨てることすらできないものだ。2,3年経って主人公面した正義感と呼ばれる人の特徴がよく当てはまる奴が人様の事情に首を突っ込んで本当に迷惑でやめてほしいのに納得するまで帰ってくれない例の展開となるだろう。そもそも一貫して何も思ってすらいないのだった。言動不一致かつ情緒不安定。悲しみを語る時でさえも誰か見本を探して真似なければならないほどの。「ええと、こういう感じで膝をつくんだったかな……?腕の角度は、こうかな??」

「あ、その角度はだめです。段落が悪いから……。」「なるほど、段落が……」それでもきっとわたくしがそれくしだろうと思われる行動の一つやふたつを、風呂敷によく似た枕元の座布団で赤子のようにくるんで持ち運びにべんりな状態にすることもやぶさかではなかったぶさ。なかったブサ?なかったブサとはなんだ……一体……。(我に返る)